本当に本当にHSPの症状に困っている方を傷つけてしまうかもしれません。
ご了承ください。
また、当ブログでは発達障害とHSPは別の概念であるという立場をとっています。
こんにちは。
発達障害者のふくです。
最近、HSPということばが一種の流行のようになっている気がします。
正直に言うと…
いやな気持ちになります。
そんなこと言ったら、HSPの人がどれだけ傷つくかわかってるの?!
…という反論もあるでしょう。
その前に…
HSPのPはPersonのPなので、HSPの人ということばの使い方自体がそもそもおかしいのですが。
こういう二重表現のようなものがとても気になってしまう性格です。
もしかしたら、このブログは誰かを傷つけてしまうかもしれないと思います。
それでも…
それでも…
こうしてブログに書きたかった理由があります。
それは…
本当にHSPで困っている方々には、発達障害当事者と同じような辛い思いをしてほしくない!!
と強く願っているからです。
HSPということばを気軽に使うことで苦しむ人々がいる
本当にHSPで困っている方々については、わたしも発達障害由来の感覚過敏がありますし、多少共感できるところもあると思います。
その一方で、わたしは自閉圏の人間なので気をつけていても不用意な発言等でHSPの方々を傷つけてしまうかもしれません。
本当に気をつけたいと思っています。
ただ…
HSPということばを使っている方々の全てが、真剣にHSPという症状と向き合っているようには見えません。
ブログやSNSで言及するときにきちんと調べましたか?
HSP提唱者の本は読みましたか?
HSPということばをきちんと調べもせずに使うことで、本当にHSPで困っている方々に、さらなる追い討ちをかけるかもしれないと考えたことはありますか?
なぜわたしがこんなにも躍起になるのかというと、HSPで本当に困っている方々には、発達障害当事者の方々が経験している、あらぬ誤解や反撃にあってほしくはないからです。
このままHSPということばが安易に使われすぎると、発達障害当事者が経験しているような辛い目に遭われる方々も増えるのではないかと危惧しています。
たとえば…
- 甘えなのではないかと疑われる
- 我慢が足りないと責められる
これらは、実際に発達障害当事者が勇気を振り絞って自分の障害を公表したときに、経験してしまうことのほんの一部です。
発達障害ということばを気軽に使う人が増えてしまったのも一因ではないかと個人的には思います。
安易にHSPということばを使っていませんか?
自分の胸に手を当てて、正直になってみてください。
あなたは本当にHSPで困っているのですか?
本当に困っている方々もいらっしゃると思います。
田村淳さんが最近HSPだと公表されました。
田村淳さんは色つきのメガネをかけていらっしゃいますよね。
ご自身の困り感のために、そのような対策を取られているんだと思います。
…おそらく長いあいだ違和感を感じながら生きてこられたんだと思います。
その一方で…
きちんと調べもせずに、
わたし、HSPかも…
という方々がいます。
ときには、SNSのプロフィール欄などでHSPと発達障害を併記したりする方もいて、これには辟易しています。
発達障害の特性の一つに、感覚過敏が明記されていますので、現段階では発達障害とは別の概念であると言われているHSPをわざわざ使うことは、多くの人々に混乱を招くと個人的には考えています。
HSP提唱者の本を読んだことがありますが、発達障害特性の感覚過敏とはちがうと主張されています。
この記事を読んで反省してしまった方々へ
こういう辛口の記事を書くと、本当に困っていらっしゃる方々のほうが不要な反省をしてしまって、
やっぱりわたしの勘違いかもしれない…
と、以前にも増して困り感を我慢されてしまうのかもしれません。
本当にごめんなさい。
おそらくブログのタイトルを見ただけでつらい気持ちになられたかもしれません。
本当に申し訳ないです。
ただ、あなたのように幼少期から困っていて、精神疾患や発達障害かもしれないと本を読み漁り、なんとなくしっくりこなくて、やっとHSPという概念に出会えた方が、気軽にHSPを称する人と出会って、つらい思いをされる機会が増えるかもしれないと懸念しています。
発達障害当事者たちは、
わたしもあなたの言う発達障害っぽいところがあるから大丈夫よ!
…という励まし(?)のことばをくれた人たちに心を開いていたのに、いざこちらが障害特性で困っていると…
- ドン引きされる。
- あなたは非常識だと責められる。
- 障害せいにするなと怒られる。
という悲しい経験をたくさんしています。
HSPで本当に困っているあなたには、そんな悲しい経験をしてほしくはないのです。
だからこそ安易にHSPということばを使う方々をわたしは受け入れることができないのです。
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