こんばんは。
悩める子羊の発達障害者ふくです。
この時期になると(?)とある女性雑誌のオトナな特集が物議を醸していますね。
詳しくはわかりませんが、毎年この時期になるとイケメン芸能人が表紙を飾るようです。
コンビニなどの成人雑誌も目を背けたくなりますが、こちらの女性雑誌の表紙も背筋が凍るような感じがします。
さて。
そんなことを書きながら思うことがあります。
わたしは今まで一度も好きな方とお付き合いしたことがないのです。
発達障害者の中にはそういう方もわりと多いため、わたしもかつてはなかなか極端な考えを持っていました。
恋人と安定したお付き合いができるというのは、対人スキルが一定以上必要なんだから、恋人がいる人は発達障害者ではないのでは?
今から思えばなかなか攻撃力の高い発想です。
反省しています。
でもこうも思うのです。
「恋人がいないことは発達障害のせいではなく個人に何かしらの問題があるからだ」と言われたら、それはとてもつらく悲しい。
特定の人と心を通わせることができることと発達障害にはどの程度関係があるのでしょうか。
発達障害者の恋愛事情と発達障害者間の分断
発達障害当事者同士で自助コミュニティを作っている方々もいます。
うまく機能しているコミュニティもあれば、破綻してしまうコミュニティも多いです。
発達障害者同士で協力し合えることは奇跡だなと思います。
わたしはtwitterを通して発達障害当事者のコミュニティが破綻するのを何度も目にしてきました。
やはりコミュニティの構築には社会性や対人関係スキルが必要だからでしょうか。
このように発達障害当事者同士で協力し合うとき、当事者の恋愛観などによって大きな分断が生まれてしまうときがあります。
恋人またはパートナーの有無
発達障害者同士が協力し合えないきっかけになる話題の一つは恋人またはパートナーの有無だと思います。
恋人またはパートナーがいないことは発達障害特性ゆえなのか個人の資質の問題なのか…
パートナーがいない発達障害者や恋愛経験が乏しい発達障害者は、その原因を発達障害に求めがちだと思います。
そしてそれはあながち間違ってないと個人的には思います。
実際に恋人やパートナーがいる発達障害者も、障害特性ゆえに恋愛でつらい思いをしたと聞きます。
また恋愛経験に乏しい発達障害者に自己責任論を押し付けるようなことはあまりないです。
発達障害者の離婚率は定型発達者と比べると高いらしく、不安感も拭えませんし…。
ところが。
一部の発達障害者の中には、極論を持っている方も多いです。
持たざる者からすれば、恋人またはパートナーがいるというということはコミュニケーションスキルがあるのだから発達障害者ではないと考えがちです。
持てる者からすれば、恋人やパートナーの有無は個人の努力や性格が重要であり、障害のせいにするのはよろしくないというわけです。
わたしはかつて前者の考えかたをしていました。
やっぱりうらやましいですし、恋愛の場面において障害特性を感じることも少なくありませんし…。
発達障害当事者の恋愛を破壊する優生思想
発達障害当事者を分断するテーマの中で、いちばん心の負傷者が続出するのはやはりこれですね。
発達障害者は出産するべきではない。
発達障害当事者が出産することをためらう…
かなり昔になりますが、発達障害女性は結婚および出産するべきではないと主張する発達障害男性たちを見かけたことがあります。
彼らの主張はこんな感じです。
- 発達障害は遺伝する。(真偽は不確か。)
- 発達障害児者は生きづらく不幸である。
- 発達障害児者をこれ以上増やしてはならない。なぜなら周りも本人もかわいそうだから。
- 発達障害児を出産する可能性が高いであろう発達障害女性は結婚および出産すべきではない。
なんで発達障害女性だけ非難されるんだと腹が立った覚えがあります。
百歩譲って発達障害が遺伝するのならば、発達障害男性も発達障害女性と同様、結婚すべきではないと主張するべきではないかと。
彼ら曰く、発達障害女性はモテるのだそうです。
だから発達障害男性とちがってまちがって(?)結婚してしまう可能性が高いらしいです。
意味わかんねえええ!!!
発達障害界隈ではけっこう炎上しましたね。
発達障害界隈にも男尊女卑があるようです。
炎上だけで済めばよいのですが、それだけでは終わらないのがより一層つらいところです。
この炎上がきっかけになったのかどうかはわかりませんが、発達障害女性が出産をためらうことはままあるみたいです。
発達障害児を育てている方々の苦労話もたくさん耳にしますからね。
かく言うわたしもそうでしたね。
自分の子どもには絶対にわたしのような思いをさせたくない。
自分の生きづらさが発達障害のせいであるのならば、そしてそれが遺伝しうるのであれば、わたしは子どもを生まない。
気持ちはわかるのですが(自己弁護ごめん)、これも優生思想の亜種かなと思うと、少し怖いです。
真剣に生きている発達障害者たちにとって、2016年に起きた相模原障害者施設殺傷事件の加害者や先日の野田洋次郎さんの「お化け遺伝子」発言は、他人事とは思えず心臓がすり減るような思いがすると思います。
悲しいことです。
発達障害女性ならではの息苦しさ
わたし個人の話に戻りましょう。
恋愛に関する場面において、障害とは関係なく自分を磨くべきだなと思うこともあれば、こればっかりは発達障害特性のせいにしたい、どうしようもないと思うこともあります。
たとえばダイエットと発達障害はあまり関係なさそうですね。
やはり努力して健康的な美を勝ち取った女性のほうが魅力的だと思います。
一方で。
何も言われなくても察してほしいという気遣いを求められるとつらいです。
これは一種の女性らしさを求められているのでしょうか?
わたしは対人関係を築くために他の方よりも言語を必要とします。
相手の表情やその場の雰囲気を読み取るというようなことは障害特性上なかなか難しいです。
できる限り努力はします。
また。
感覚過敏などもあるので男性が望むようなつるスベお肌やナチュラルメイクは難しいです。
お化粧をしていた時期もありますが、やはりストレスが溜まるとお化粧がかゆく感じます。
お化粧やムダ毛の処理はとてもストレスを感じますね。かゆい。
わたし個人の結論は、発達障害者ふくに彼氏がいない原因は…
障害特性40%
個人の努力60%
でしょうか。
個人的な努力が足りない部分もあるけど、発達障害特性のせいにさせてほしいときもある。
ところで。
こんな恋愛経験に乏しいわたしですが、痴漢には何度か遭いました。
痴漢にあったときはパニック状態になります。
外で号泣してしまいましたし、過呼吸にもなりました。
なんか腹立ちます。
恋愛経験は乏しいのに、軽度の性犯罪には遭うのか…
日本って男尊女卑が過ぎない…?
不満を言いつつ、努力しつつ、いつか気の合う方とお付き合いできるようにがんばります。
恋人さんとピアノでアンサンブルがしたいです(笑)
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