発達障害者ふくの徒然草

発達障害者であるふくの個人的な障害特性に伴う困り感やそれに対してどうアプローチして緩和させているかを徒然なるままに書き留めています。

【パートタイマー主婦40歳、初めて自転車に乗る】家族も全力応援!

 

こんにちは。

 

自転車大好きふくです。

自転車に乗っているときに風を感じるのが好きです。

はやく梅雨が明けないかな。

 

 

幼少期のわたしは、母が自転車に乗れず、父も仕事で忙しかったので、ひとりで黙々と自転車の練習をしました。

 

 

母は心配そうにベランダから見守っていた気がします。

集合団地に住んでいました。

 

 

たくさんかすり傷ができましたが乗れたときはうれしかったです。

 

 

幼いふく

やっぱりコマ付き自転車よりもコマを外した自転車に乗れたほうがかっこいいよね!

 

 

ドヤ顔だったと思います。

 

 

自転車の思い出といえば多くの方は、子どもの頃に自転車に乗れるまでがんばったときのことを思い出される方が多いと思います。

 

 

ですがわが家はちょっと変わっていまして…

 

 

母が40歳になって自転車に乗る練習をすることになったので、家族みんなで練習に付き合ったり応援したりした思い出があります。

 

 

えっ40歳になってから練習するの?

もうその年齢になったら自転車に乗れなくても別によくない?

 

 

…という意見もありそうですが、いろいろあって母は40歳で自転車にチャレンジしました。

 

 

 

 

お母さんの生いたち

 

母は母子家庭で貧乏でした。

学校から帰ると母の母である祖母の内職のお手伝い。

もちろん自転車は買ってもらえませんし練習する時間もありませんでした。

 

 

流行りに遅れたもののやっと買ってもらっただっこちゃんは、もう時代遅れだと同級生たちにからかわれたりしたそうです。

 

また、幼少期から心臓が弱く、体育の授業もほとんど欠席していたみたいですね。

 

 

奨学金を借りてなんとか高校を出たものの、就職の面接では戸籍の父親欄が空白であることを面接官から突っ込まれるというごりごりの差別が横行していた時代。

 

 

父はいません。

 

 

凛とした母の姿を見たとってもえらい人が気に入ってくれたらしく、18歳の母は見事に倍率10倍超えの面接に合格です。

 

 

…と思ったら破天荒な父と出会ったためにまた苦労を重ねます。

 

そして第一子のふくが生まれるのですが…

 

 

他の子どもたちと何かがちがう…

 

 

当時は発達障害の認知度も今以上に低かったので子育てには苦労したと思います。

このあとわんぱく末っ子こふくが爆誕します。

姫ちゃんのお母さんですね。

 

 

気づけば母はアラフォーです。

 

 

挑戦のきっかけ

 

母が自転車に乗ることになったのは、本当にささいなことでした。

 

わが家はジリ貧のため母はわたしが小さい頃から働きに出ていました。

いわゆる共働きですね。

 

わたしが未就学児の頃までは、母は電車通勤していました。

ですがやはり子どもが2人もいる母親に電車通勤はきついですよね。

 

 

というわけで。

 

 

母は勤め先を地元に変更することにしました。

歩いて通える距離ならば育児や家事との両立も今までよりはなんとかなりそうですね。

 

 

ところがです。

 

 

徒歩で行ける会社だと思っていたら、実際に通ってみると意外と遠かったみたいです。

 

 

車の免許は持っていない。

バスに乗るほど遠くはない。

でも歩くときつい。

 

 

そうだ!

自転車で通おう。

がんばって練習したら乗れるかな…?

 

 

母の挑戦が始まりました。

 

 

お母さんが初めて自転車に乗れた日

 

何度か(何度も)練習したと思います。

母がひとりで練習した日もあったかもしれません。

 

このあたりのわたしの記憶はあいまいです。

まだ幼かったので。

 

 

でも幼いながらに母が初めてひとりで自転車に乗れた日のことはとてもよく覚えています。

 

 

なんとその日は大雨でした。

記念すべき日に大雨とは…

 

 

お父さん

でも大雨の中でも乗れたら、晴れの日も大丈夫やで。

 

 

ポジティブシンキングな父です。

いや母が乗れるようになってから言ったのかも?

このときのわたしは幼いので記憶があいまいです。

 

 

この日は家族全員で母の挑戦を見守ります。

アドバイスしたり。

自転車のうしろを持ってあげたりしました。

 

 

でも…

だんだんと激しくなっていく雨…

 

 

お母さん

でも今日乗れるようになりたいねん。

 

お父さん

あともうちょっとや。

 

 

そして…

 

 

お母さん

自転車のうしろしっかり持っといてや。

まだうしろ離したらあかんで。

まだやで。

まだあかんでーーー!!!

 

 

…実はもう誰も母の自転車を持っていませんでした。

母はまだ離さないでと叫びながら、ひとりで自転車をこいでいました。

 

 

お父さん

わかったわかった。

持ってるよー!

 

ふく

お母さん、持ってるよ。

 

こふく(ふくの妹)

持ってるでー!

 

 

…3人でくすくす笑いながら母がひとりで自転車をこいでいるのを見守っていました。

 

 

みんなびしょ濡れでしたが楽しかったです。

 

 

悲しい後日談

 

実はこの数年後、母は交通事故に遭いました。

生死をさまよったものの、なんとか生きてくれました。

 

 

でも…

自転車には乗れなくなってしまいました。

 

 

未だに後遺症で頭痛がするらしく、自転車に乗ると頭が痛むようです。

母の自転車歴は3年くらいでしょうか。

 

 

せっかくがんばって練習したのに…

 

 

でもお母さんの挑戦を間近で見ることができて、わたしはうれしかったです。

 

 

妹もわたしもとっくに自転車に乗れているときに、40歳で自転車に乗れるようにがんばると決めた母はカッコいいと思います。

 

 

親自身が新しいことを挑戦している姿をしっかり目に焼き付けることができました。

 

 

40歳で自転車に乗る練習をする人を馬鹿にする人もいるかもしれません。

馬鹿にはしなくてもチャレンジの必要性を感じない人も多いかもしれませんね。

 

 

でも。

 

 

わたしは40歳で自転車に乗れるようになった母を尊敬しています。

 

自転車に乗って仕事に行く母が大好きでした。

 

 

できないかもしれないけどやってみよう。

ちょっと怖いけどやってみよう。

失敗したら恥ずかしいけどがんばってみよう。

 

 

40歳からでも50歳からでもいつだっていい。

新しいことに挑戦する人はみんな素敵だと思います。

 

 

 

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