発達障害者ふくの徒然草

発達障害者であるふくの個人的な障害特性に伴う困り感やそれに対してどうアプローチして緩和させているかを徒然なるままに書き留めています。

だめだめお父さんからもらったたった一つの大切なもの

 

 

こんにちは。

 

母子家庭で育ったと思われがちなふくです。

 

 

わたしは幼少期、複雑な家庭環境で育つ同級生たちに囲まれて育ちました。

近所の子たちは母子家庭が大半です。

 

そのため母からは「お父さんの話はあんまりしたらあかんよ。自慢に聞こえてしまうから...」と言われていました。

 

 

母の言うことをきちんと聞いていたら、いつのまにか高校生、大学生、社会人になってからも周りの友人に父の話をしないことが普通になっていました。

このことにも最近気づいた。

 

 

大学の友人から「ふくちゃんは母子家庭だからあんまりお父さんの話をしないんだと思ってた」と言われたときは正直驚きましたね。

 

 

お父さんのことをたくさん話したかったな...

 

 

というわけで。

このブログでお父さんの話をします。

 

 

家族構成

父)ふくぱぱ

母)ふくまま

長女)ふく(当ブログの運営者)

次女)こふく

 

 

 

 

だめだめ父さんのやらかしエピソード

 

まずはわたしの父がどれほどひどかったのかというエピソードを披露しようと思います。

 

わたしのおもちゃを直すどころか盛大な火花を散らしたり...

ラーメン屋で大声でクレームを言ったり...

母が入院中にスーパーで1万円を使ってその日の晩ごはんを作ったり...

 

カレーライスにバターの塊を入れていたような気もします。

「これがまろやかさの秘訣や」と言っていましたがあんまりおいしくなかった...

 

 

こんな感じでいろいろやらしているわけですが、その中でも選りすぐりのやらかしエピソードを詳しく書いていこうと思います。

 

 

遊園地に行く日に大遅刻!

 

待ちに待った遊園地に行く日がやって来ました。

ずっとずっと前から約束していました。

 

父は勤務時間が不規則な仕事をしていたので、家族みんなで遊園地に行くことも難しかったのです。

だからずっとずっと前から楽しみにしていました。

 

 

ずっとずっと前から楽しみにしていたので、当日の朝は早く起きました。

 

 

朝10時

父は帰ってきません。

 

正午

父は帰ってきません。

父に電話をすると会社で寝ていたとのこと。

疲れていたのでしょう。

でも今から急いで帰ってこれば1時には出かけられます。

 

お昼の2時

お父さんが...

帰ってこない...

 

 

結局、2時半ごろに帰ってきて、わたしたちがあまりにも行きたがるので3時に出発したものの、途中で雨が降ってきたので泣く泣くおうちに帰りました。

 

 

夜遅くに食べちゃダメ

 

父の勤務時間は不規則です。

夜遅くに帰ってくることもあります。

 

そんなとき、たまにやばいものを買って帰ってきます。

 

 

フライドポテト!!!

コーラー!!!

ハンバーガー!!!

 

 

わたしたち子どもは大喜びです。

深夜のフライドポテトはどうしてこんなにおいしいのでしょうか。

 

 

母は完全に頭を抱えていますね。

それとも悟りの境地でしょうか。

 

 

せっかく普段から栄養バランスを考えたごはんを作ってくれているのに、そんな努力も水の泡...

せっかく歯みがきもさせて寝かしつけようとしているのに子どもたちはハイテンション!!

 

 

このあとわたしたちがもう一度歯みがきをしたのかはあんまり覚えていません...

 

 

それでもお父さんが好き

 

子育て中のママさんたちがこんな光景を目にしたら気を失ってしまいそうですね。

 

でもこんなだめだめなお父さんがわたしたちは大好きでした。

 

 

お父さんの車の音で飛び起きる

 

父になかなか会えないことも多かったです。

そのせいなのかわかりませんが、わたしたち姉妹は車の音だけでお父さんが帰ってきたとわかるようになりました。

 

わたしたちは集合団地に住んでいたので、たくさん車の音を聞きます。

 

ベッドにもぐりながら、姉妹2人で父の帰りを待っていました。

 

 

ふく

あっ、車の音。

 

こふく

でもこれはお父さんの車じゃない。

 

 

窓から駐車場をのぞきます。

やっぱりお父さんの車ではありませんでした。

 

 

ぶーーーん...

 

 

ふく・こふく

あっ!

お父さんが帰ってきた!

 

 

窓から駐車場をのぞきます。

やっぱりお父さんの車でした。

 

 

わたしたちが窓から手を振ると、お父さんが笑顔で手を振りかえしてくれます。

 

あっ。

決してフライドポテト目当てではありませんよ!

 

 

早朝に起こされても笑顔

 

お父さんは夜遅くに帰ってくる日もあれば、早朝に出勤するときもあります。

朝の5時に家を出ることも多かったです。

 

 

そんなとき、出勤前に父がよくしてくれていたことがあります。

 

 

それは娘たちの布団をかけなおすこと。

 

 

娘たちが起きたらダメだからと母が言ってもガン無視です。

布団をかけなおしたあと、よく頭をなでてくれました。

 

 

お父さん

お父さん、行ってくるわ。

 

ふく

うん...

行ってらっしゃい...

 

 

たったこれだけなんですけど、うれしかったですね。

 

高校生になると課題が多くて寝る時間が遅くなってしまうこともありました。

そんなときは正直しんどかったですが、それでもできるだけ目を覚ますようにしていました。

 

 

お父さんからもらったたった一つの大切なもの

 

そんなゴーイングマイウェイなお父さんともお別れのときがやって来ました。

 

 

2019年2月

父、永眠。

 

 

父が亡くなった日の早朝、ふと目を覚ましてしまいました。

わたしが目を覚ました数十分後に父が旅立ったとのちに母から聞きました。

きっとお父さんが最後にわたしの布団をかけなおしに来てくれたんだと思っています。

 

破天荒で、浪費癖があって、かなりぶっ飛んでいた父でしたが、そんな父がわたしたちにきちんと遺してくれたものがあります。

 

 

愛情です。

 

 

ありきたりなことばでしか表現できない自分を残念に思います。

それでもやっぱり子育てには愛情がいちばん大切だと思います。

わたしはお父さんからたくさん愛情をもらいました。

 

 

約束は破るし、よく怒鳴るし、ほんとにわけのわからない父親でしたが、わたしはそんなお父さんが大好きでした。

 

 

以上。

世界でいちばん仕事と子育ての両立が下手くそだけど愛情あふれるお父さんの話でした。

 

 

お父さん、ありがとう。

 

 

 

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