こんばんは。
ふくです。
父が旅立ってから2年になりました。
時が経つにつれ美化されてしまいがちな思い出。
わたしはできれば当時の感情のままに残しておきたい。
というわけで。
感動も何もない父とのささいな思い出を書きつづりたいと思います。
お父さんはビッグマックが食べたい
ふくはピクルスがきらいな小学生でした。
そのためマクドナルドもあまり好きではありませんでした。
今は大好きです。
なのでマクドナルドの商品についてあまり詳しくありませんでした。
そんなある日のこと。
どこかからの帰り道なのかさっぱり覚えていませんが、父と車に乗っていました。
父が突然言いました。
お父さん
あぁ、おなかすいたわ。
ふくちゃん、お父さんはあれが食べたい。
マクドでお父さんがいつも食べてるやつ。
父は商品名を思い出せないようでした。
ふく
あぁ、あのハンバーグが2個入ってるやつ?
もちろんわたしも商品名が思い出せませんでした。
お父さん
そうそうそれや!
これでこうて(買って)来て。
父は徒歩3分のコンビニに歩いて行くのも、食べ放題のレストランのごはんを取りに行くのもきらいな動かない人でした。
仕方なくわたしだけ車から出て買いに行きました。
たぶんドライブスルー対応のお店じゃなかったんでしょうね。
定員さんにハンバーグが2個入っているハンバーガーくださいって言ったら分かるかなと思いました。
お父さん
ちゃう!
これとちゃう!
わたしが買ってきたものはダブルチーズバーガーだったようです。
確かにハンバーグは2個あります。
でもちがいました。
お父さんはここでようやく商品名を思い出します。
お父さん
お父さんはビッグマックが食べたい!
これは食べた気にならん。
もう一回行ってきて。
ビッグマックやで。
先ほど購入したダブルチーズバーガーはきれいさっぱりなくなっていました。
今度は商品名をきちんと言えたので、今度こそお父さんが食べたいものを買うことができました。
お父さん
おぉ!
これやこれや!
お父さんはこれが好きなんや。
むしゃむしゃむしゃ…
先ほどのダブルチーズバーガーと同じく一瞬で父の胃の中に収まりました。
家族経営おくすり仕分け
勘のいい方はもうお気づきかもしれませんが、こんな父は糖尿病になります。
父の場合は、徐々に健康診断の結果が悪くなり、徐々に症状が悪くなったので、まさに生活習慣病という感じでした。
そんな父は晩年、糖尿病のためにたくさんのおくすりを飲まなければならなくなりました。
お父さん
こんなにたくさん毎日飲まなあかんのか。
お父さんには無理や。
めんどくさい。
危機感のない人ですね。
お母さん
でも飲まな人工透析とかしやなあかんくなるで。
そしてなぜか父のおくすりの仕分けが始まりました。
数種類のおくすりを一つ一つに分けて、それを朝・昼・晩のセットにする。
そしてそのセットになったおくすりたちを小さな袋に入れていく。
母がやっていたのを見てわたしも一緒にしようと思ったんでしょうね。
そしてそんな二人を見てか、わたしに怒られてかわかりませんが、父も作業に加わりました。
気づいたら作業を分担する流れになりました。
わたしがハサミでおくすりを切り分け、母がそれらをセットして、父がセットになったおくすりたちを袋に入れていきました。
ふく
なんか工場みたいやなぁ(笑)
なんとなく楽しかったです。
当時すでに成人していましたが、童心に戻っていた気がします。
そういえば、わたしが勝手に夫婦で答えを合わせろゲームとかを両親にさせたことを思い出しました。
いつまでも子ども心を忘れないふく。
お互いに答え見ないようにしてわたしが出したお題の答えを書くというシンプルなゲームでした。
父は井上陽水が好きだったみたいですね。
ビートルズ好きの印象が強すぎて母もわたしも知りませんでした。
なんとなく流れていく日々の中にちょっとした思い出がありますね。
忘れないように書き記しておくことができてうれしいです。
楽しかったなぁ。
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