おはようございます。
発達障害者ふくです。
言語性IQは130ありますが、動作性IQは90くらいしかありません。
先進国の一般的な人々のIQは110くらいらしいです。
平均よりはどちらのIQも逸脱していますので、マジョリティの方々にほとんど評価してもらえません。
もはや努力すればするほど馬鹿にされるアリ地獄なのでは…?
と疑いたくなるレベルです。
なぜそんな風に感じるのか理由を考えてみました。
- マジョリティの基準に合わせることが当たり前という風潮がある
- マイノリティがマジョリティの基準を満たすために努力していることをマジョリティが気づきにくい
これらが主な理由かなと思います。
- マジョリティの基準に合わせるためのマイノリティの労力は見えにくいが大きい
- マイノリティが努力していることに気づくことができるのはマイノリティだけ?
- 言語性IQも動作性IQも110の人たちが快適な社会で生きるためには努力しなければならないが、評価はされない
- このブログを書いた理由とちょっとだけ前向きなことを書きます。
マジョリティの基準に合わせるためのマイノリティの労力は見えにくいが大きい
このブログでは、
マジョリティ
社会の仕組みなどに違和感を持つことなく生活ができている人々
…と定義したいと思います。
少々強引ですが。
たとえば…
右利きの人をマジョリティという設定にしましょう。
実際にマジョリティだと個人的には思いますが。
この場合、左利きの人はマイノリティということになります。
右利きの人は左利きの人よりも快適に暮らしているが、その利便性には気づきにくいと思います。
左利きさん用のハサミなどが販売されているらしいですが、右利き用ハサミなんて商品名聞いたことないですよね?
右利き用ハサミは普通のハサミだからです。
また、定期券や交通系ICを認識するための装置はほぼ全て右側に設置されていると思います。
右利きの人が圧倒的に多いので、そのほうが多くの人が改札機を快適に通れるわけですね。
このように右利きの方は、生まれたときから当たり前に使いやすいものが用意されているのですね。
実は…
左利きさんはこの改札機を通るという何気ない日常の行動にも少し違和感があるようです。
そりゃそうですよね。
左利きさんとしては左利きだから無意識に定期券などを取ると左手で持つわけです。
ところが定期券の挿入口は右側。
- 左腕を右側は大きく伸ばす
- 左手から右手は持ち替える
という一手間が必要なわけです。
ふくさんは左利きなのですか?
…いえ、わたしは右利きです。
左利きの方々からいろいろと話を聞く機会がありました。
なぜでしょうね?
なぜ右利きのわたしが左利きさんの違和感に詳しいのでしょうか?
読者さまも次の節を読む前に少し考えてみてください。
マイノリティが努力していることに気づくことができるのはマイノリティだけ?
先ほどの質問にさっそく回答したいと思います。
答えは…
わたしも発達障害者というマイノリティだからです。
マイノリティだと自覚があろうとなかろうと、マジョリティが作り上げた社会のルールに適応しようと努力します。
自覚がないと発達障害者の場合、過剰適応というとてもしんどい状態になります。
ご注意ください。
日々、なんとか周りの人々と打ち解けようと努力するわけです。
ところが…
うまくいかないことも多い。
- 努力が報われず馬鹿にされる
- がんばっても生きづらい
- 周りに必死に合わせても多くの人から嫌われる…
…そういう人生を長く生きていると、ほかのマイノリティさんに注意が向くんですよね。
また、発達障害ではない別のマイノリティさんに注意を向けていると今まで気づかなかったマイノリティさんの存在に気づきます。
皆さんはコーダってご存知ですか?
コーダというのは、親が聴覚障害者ではあるが自身は健聴者である方々のことをさします。
…実は彼ら彼女らにも独特の生きづらさがあります。
ここではコーダさんへの詳細な記述は割愛しますが、もしよろしければ検索してみてくださいね。
わたしは自分の生きづらさをなんとかしたいと思い、さまざまなマイノリティさんをお手本ににしたいと考えました。
本やインターネット、SNSで学ぶわけです。
別のマイノリティさんも同じようなことを考えているのでしょうか。
発達障害について一生懸命学んでくださっているコーダの方に出会いました。
twitter上でしか知らないのですが。
正直、うれしかったです。
でも、切ない気持ちにもなりました。
結局、発達障害に関心を持ってくれているのは、発達障害関係者か発達障害ではないが何かしらの社会的マイノリティさんしかいないのかもしれないと…
言語性IQも動作性IQも110の人たちが快適な社会で生きるためには努力しなければならないが、評価はされない
言語性IQが130あるわたしの場合、マジョリティさんたちからはこんなクレームをよく聞きます。
- 何を言ってるのかわからない…
- もっとわかりやすく話してほしい…
- 説明が下手…
言語性IQが高いと聞くとうらやましがられます。
ですが実際にはマジョリティさんたちからは話がわかりにくいとよく言われますね。
言語性IQの高い人が話すのが下手くそって面白いですよね(泣)
なんでこんな不思議な現象が起きるんでしょうね。
詳しいことはわかりませんが、左利きの人が不器用だと言われている現象と似たようなものなのかなと思います。
右利きの人のために作られた社会で左利きが生きるのは大変。
同じように…
言語性IQと動作性IQが110の人たちのために作られた社会でIQが逸脱している人が生きるのは大変。
…ということではないでしょうか。
そしてマジョリティのために作られた社会に違和感を持つ人は少ないので、適応するために努力しても、その努力に多くの人が気づくことはない。
…悲しい現実です。
このブログを書いた理由とちょっとだけ前向きなことを書きます。
なんでこんなブログを書いたのかというと、このブログが以下のワードでよく検索されているからです。
私のブログは表示されるだけでクリックしてもらえません。
そりゃそうです。
関連記事を書いていないので。
…というわけで関連記事を書いてみました。
この検索ワードを見て、マジョリティさんに何かを感じ取ってもらえたらうれしいです。
発達障害当事者さんは普段から「馬鹿にされてるな」とか「努力が報われないないな」と思いながら毎日を辛うじて生きていらっしゃるんですね…。
ここで終わると希望が1ミリもないですね。
なので最後にちょっと前向きなことを書いておきましょうか。
発達障害者の努力を評価してくれるのは、生きづらさを抱えるマイノリティさんだと個人的には思っています。
なのでマイノリティさんたちが集まるところへ行くといいかもしれません。
合う合わないはあるかもしれませんが。
種類はちがえど同じように少数派として生きづらいと思っている方々は、わたしたち発達障害者の努力にもよく気づいてくださいます。
わずかな希望を胸に今日も一日なんとか生きていきましょう。
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