発達障害者ふくの徒然草

発達障害者であるふくの個人的な障害特性に伴う困り感やそれに対してどうアプローチして緩和させているかを徒然なるままに書き留めています。

【本当の幸せとは? 宮沢賢治『気のいい火山弾』】早朝ブログ10

 

おはようございます。

 

よく眠れましたか?

 

よく眠れた方にとっても、

そうじゃない方にとっても、

今日は10月21日の月曜日です。

 

月曜日は好きですか?

 

わたしはあんまり好きではありません。

月曜日の朝から雨が降っていたら、もうテンションはだだ下がりです。

 

仕事や学校に向かう方、

家事をこなされる方、

月曜日からがんばってらしてすごいです。

 

今日はお休みの方、

仕事や学校に行かない方、

仕事や学校に行けない方、

ゆっくりしてくださいね。

 

わたしも不登校やら引きこもりをくり返してきました。

わたしにとっては必要な時期だったなと思います。

 

 

今回のブログでは、短編小説をご紹介します。

初めてですね!

わくわく!

 

 

今回、ご紹介したい短編小説はこちら…

 

 

宮沢賢治

『気のいい火山弾』

 

 

実はわたしは宮沢賢治が好きです。

学校で『やまなし』を習い、クラムボンと出会えてうれしかったです。

クラムボンについては途中から彼ら(?)の描写が一切なくなってしまいます。

 

クラムボンはいなくなったのでしょうか?

…話が逸れました。

 

 

ネタバレにならない範囲であらすじを…

 

主人公は です。

 

ベゴという石が主人公なのですが、とにかく周りからからかわれたり、バカにされまくります。

 

最初は周りの石たちだけだったのが、周りの木や蚊,さらにはベゴ石の上に生えてきた苔にまでバカにされ始めます。

 

読み手としては悔しいったらありゃしない!!

 

…のですが、なぜかベゴ石は平然としています。

 

そんなベゴ石ですが、突如、めっちゃ出世します!

 

みにくいアヒルの子』の100倍くらい見返してやった感があります。

個人的な見解です。

 

よっしゃあああ!!!

やったな、ベゴ石!!!

 

…と読み手ふくは大興奮しました。

 

ところが、ベゴ石のほうは全くうれしそうではありません。

 

えっ…

ベゴ石どうしたの?

見返してやったじゃん?

 

と思いつつも読み進めると…

 

 

これ以上はネタバレになるので書きません。

よろしければぜひ原作を手にとってみてください。

 

 

宮沢賢治

注文の多い料理店』(新潮文庫)

 

 

 

 

多くの人が思い描く幸せと、本人が思い描く幸せはちがったりします。

 

他者から賞賛されたり、羨望の眼差しを向けられること自体に、幸せを感じる方もいるのかもしれませんが。

 

ベゴ石は自分にとっての幸せを見つけていたんですね。

それが不本意にも奪われることになってしまいました。

 

 

もちろん、このブログは人からバカにされても幸せを見つけろと言いたいわけではありません。

 

わたしも人からバカにされたら、めちゃくちゃ腹が立ちますし、

 

今に見てろよ!!

 

と思いながら、めそめそ泣きます(笑)

 

ただ、世間の目から解放されたとき、私にとっての幸せってなんだろうと思うことがたまにあります。

 

ベゴ石は、それを知っているんだなと思います。

 

私はまだベゴ石のように、世間にどう思われようと、自分にとっての幸せはこれだと思えるようなものも心の強さもない気がします。

 

ただ…

 

発達障害の診断をされて、

社会的マイノリティだということを自覚して、

発達障害者以外の社会的マイノリティについて学んで、

 

この経験は私にとって、幸せの1つかもしれません。

 

もう知らなかったときには戻れません。

ですが、戻りたくもありません。

知らないまま、生きていくことはもうできません。

 

私はさまざまな苦しみを抱えた人たちに共感できる人でありたいと思うのです。

 

しんどい生き方かもしれません。

でも、この生き方を選びます。

他人の悲しみや苦しみに寄り添える人になりたいです。

 

 

【祝!30記事目】発達障害の診断をしてもらってよかったこと - 発達障害者ふくの徒然草