こんにちは。
台風19号が近づいてきていますね。
日本列島を丸ごと飲み込んでしまいそうな大きさの台風に見えます。
本当に怖いです。
さてさて。
今回の記事はこのような災害時に避難所生活をすることになってしまったことを想定して書くことにしました。
配慮をお願いする側として書いている部分もありますが、配慮をする側として書いている部分もありますので、最後までお読みいただければ幸いです。
パニック対策としての囲い込み
発達障害児者の中には、いつもとはちがう状況下に置かれてしまったときに、パニックになる方もいます。
私もそのうちの一人です。
大きな地震や台風がくればみんなパニックになるでしょ?!
…たしかにそうなんですが、発達障害者ふくのパニックは通常多くの人が想像するそれとは大きく異なります。
発達障害ふくのパニックの特徴
- パニックが長時間続く
- パニックの原因が取り除かれるまで続くことも多い
- その場で動けなくなることがある
- 話せなくなることもある
注意)あくまでも私の経験談に基づいています。
「百聞は一見に如かず」で、一度見れば、「パニックになった!」と言う健常者さんのパニックとは性質が異なることはすぐにわかると思います。
もし、そのようなパニック状態にある発達障害児者を見かけた場合に、協力していただきたいことがあります。
発達障害児者が受け取る情報量を少なくしてほしいのです。
たとえば、聴覚過敏の当事者さんがパニックに陥っているときは、静かなスペースへ誘導してあげてほしいです。
成田空港ではクールダウンスペースが設置されました。
ユニバーサルデザインサービス施設:カームダウン・クールダウン | 成田国際空港公式WEBサイト
もしそのような場所がない場合、段ボール箱を解体して、囲いを作り、当事者さんにその中へ入ってもらうというのも悪くないとは思います。
私もパニックに陥ったときは、静かな場所へ移動して目を手で覆ったり、目を閉じるようにしています。
こうすることで、受け取る情報量(刺激)が減るので、パニックの鎮静が早くなる気がします。
ですが、当事者さんや当事者さんをよく知る家族の方,支援者さんの指示を第一優先してください。
先の見通しを立てるためのホワイトボード
通常とは異なる状態下ではいつも以上に発達障害特性が出やすいです。
周りの方々もご本人も本当に大変だと思います。
この負担を少しでも軽くするためにも、できるだけ先の見通しがしやすくなる工夫をするのがいいと思います。
そのために活躍するのが、ホワイトボードです。
100円ショップなどでも販売されています。
避難所生活を送ることになった場合、1日の予定などをホワイトボードに書いておくと、ほんの少しだけでも不安感が取り除けると思います。
紙とペンでもいいのでは?
…という意見もあると思います。
たしかに何もないよりは紙とペンがあるだけで全然ちがいます。
ですが、もし避難所生活が長くなってしまった場合、紙はすぐになくなってしまいます。
消耗品です。
その点、ホワイトボードは何度も使うことができます。
合理的配慮は発達障害者のためだけではない
実はこの「災害時にホワイトボードがあると助かる」というアイデアは、発達障害者としての私ではなく、ある聴覚障害者さんがおっしゃっていました。
手話ができなくても、ホワイトボードがあれば、筆談ができます。
全体アナウンスも音声だけだと、聴覚障害者さんには伝わりません。
特定の場所にホワイトボードを置いておくなどして、情報共有をすれば、私たち発達障害児者だけでなく、聴覚障害者さんたちもほんの少しだけ困り感が減るのではないかと思います。
このブログを読まれた方の中には、早速100円ショップへ行ってみよう,ネットショッピングで注文しようと思われた優しい方もいると思います。
外に出かけられる場合はくれぐれもお気をつけください。
もうすでに風が強い場合は、外出を控えてくださいね。
またネットショッピングは緊急災害時の前後は、輸送業がパンクしてしまうそうです。
なので、今回の台風が収まるまではネットショッピングでの注文は控えたほうがよさそうですね。
健常者さんも非常事態でゆとりがない中、私たち発達障害児者に手を差し伸べてくださるそのお気持ちだけでも大変ありがたいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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