この記事は前回の続きです。
2019年9月12日に作成し、2020年1月5日に加筆・修正しました。
前回の記事はこちらです。
もう疲れたよ、パトラッシュ…
私ががんばればがんばるほど、店長をはじめ多くの方が私の障害について忘れていきます。
ですが、わたしは定型発達者ではありませんので、やはり合理的配慮がないと働くことが難しくなります。
障害でこんなことに困っていますと言いすぎると周りの方のモチベーションが下がりますし、困っていても黙ったままでいると、周りの方々はどんどん私の障害については忘れていき、自分自身を追いつめることになります。
また障害とは関係なく経営陣が人員を削減する方針を取り始めたのでスタッフが辞めていっても新規募集をしなくなりました。
さらに、希望退職まで募るようになっていきました。
店長は形だけだといって、一人一人に希望退職の面談をしていたようです。
でも、私はそんな面接をしてもらっていません。
おそらく、私が辞めるとむしろ人件費がマイナスになるからだと思います。
障害者雇用促進法では、障害者を「1人」雇用するごとに企業は毎月国から助成金がもらえます。あるいは、規定の雇用率を下回っている場合、「1人」当たり罰金を支払う必要があります。
スタッフは減る。
合理的配慮が望みにくくなる。
もともとパワハラ気質だった店長の怒鳴り声がさらに増えていく。
わたしに希望退職する権利はないのか?!(怒
そんなある日、さらに追い討ちをかけるような事態が起こりました。
文芸ジャンルと文庫ジャンルの統合です。
業務連絡ノートの走り書きでそのことを知りました。
せめて直接話してほしかったです…
私の業務が増えました。
合理的配慮以前の問題で、障害の有無にかかわらず、働きづらい職場になりました。
もう出勤できない…
以前にも増して上手く適応できなくなりました。
そんなある日、些細なことなのですが、先輩に怒られてしまいました。
私にも落ち度はあります。
ですが、もうどうしようもなかったです。
表面張力のようなもので、あと一滴であふれてしまって崩壊する状態で出勤を続けていたんだと思います。
次の日、出勤しようとしても体が動かずただただ涙が流れて止まらませんでした。
その日はお休みの電話をしました。
その次の日も、体が動かず涙が止まりませんでした。上手く話すこともできませんでした。
この日の記憶はありません。
さらに次の日、もう体が動きませんでした。
母に退職の手続きをお願いすることにしました。
いい歳した大人が母親に頼むのいかがなものかと思いましたが、もう混乱と虚無感でどうしようもなかったです。
母の怒りとあきらめと泣き寝入り退職
母から店長とのやりとりを聞きました。
母が言うには、店長が嘘ばかりついていて話にならなかったようです。
店長「娘さんが障害のことを最初から話してくれれば、こんなことにはならなかった。」
母「えっでも面接時にお伝えしていますよね?娘からもそのように聞いています。」
母には店長がしどろもどろで自己保身しか考えていない人に見えていたようです。
店長「そうかもしれませんが、障害についてもう少しわかっていれば、こんなことにはならなかった。」
母「娘は障害について伝える努力をしていました。紙に書いてスタッフの方に配ったりしていたと聞いています。」
実は自分の障害について知ってもらおうと手書きのチラシのようなものを作り、従業員全員分を印刷して社員さんに配ってもらいました。
ちょっとでも関心を持ってもらえるようにイラストを描いたりして…
私なりにけっこう努力していたんです。
母はこのときすでに怒りとあきらめの境地だったようで、もうこの人には何を話しても無駄だし、とにかくふくちゃんをこの環境から引き離すことだけに専念しようと思っていたようです。
店長「…まぁ今回は娘さんの体調不良ということで自己都合退職ということで処理します。」
希望退職を募っている期間だったので、会社都合退職でもよかったはずです。
会社都合退職のほうが私にとっては助かります。
失業保険がもらえますし。
でもこのときの私は事前に母に上手く伝えられなかった上、精神的にも崩壊していたので、何もできませんでした。
今振り返って思うこと
店長はせこいな…という感情しかありません。
今もこの記事を書いていてのどのあたりがつっかえて動悸がするので、記事を書き終えたら休もうと思っています。
もうかなり前のことなのですが、思い出すと未だに悔しくて、悲しくて、辛いです。
私を雇用することで企業には助成金がもらえていたか、罰金の支払額が抑えられていたと思います。
その毎月の助成金、私の合理的配慮へ使ってもらえなかったんでしょうか?!
発達障害に関する書籍を買うとか。
本屋なんだし!!
私に親切にしてくださった先輩方の時給を上げるとか…。
こんな愚痴を当時いた大学生アルバイトにこぼしたことがあります。
理想論でしかなく、現実的ではないそうです。
法学部の若い学生さんにこう返されてしまっては希望が持てませんね。
実際の助成金の使途は、本社に流れて、店長は障害者を雇用している優秀な人材として出世コースの足しにされたんですかね?
真相は闇の中です。
ただ、私のようなケースは少なくないようです。
つまり
障害者枠を埋めるためだけに雇用され、合理的配慮などはほとんど何もなく、ほかの健常者と同じように働かされて、体調等を崩して辞職するケース
ですね。
よくある話みたいですね。
私みたいに辛い思いをされている障害者さんがたくさんいるということでしょうね。
今の私から言えることは、自分自身がつぶされる前に早く辞めて、発達障害者雇用のノウハウのある企業を見つけてほしいです。
まだまだこのような企業は少ないと思いますが、増えてきているとは思います。
ジョブコーチなどの制度ももっと浸透して、ありふれた日常になれば、障害者も働きやすくなるのかなと個人的には思います。
ジョブコーチについて
…日本は欧米諸国と比べると遅れているようです。
欧米諸国では障害者はどのように働き、どのように暮らしているのか?
しっかり学んで、日本に取り入れられる事例があれば、取り入れたいですね。
…私にこんなことできるのでしょうか??!
文献を読んでこのブログで広めることならできるかな??!
…えらい人、よろしくお願いします!!
追記
退職するときや何かしらの交渉をするときは、ボイスレコーダーを持っていったほうがいいかもしれませんね。
ですが録音された音声を聞いて体調等が悪化するのも辛いですし、迷うところですね。
黙って録音するよりは事前に「この会話を録音します」と伝えておいたほうがいいのでしょうか?
使ったことがないのでわかりません。
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