発達障害者ふくの徒然草

発達障害者であるふくの個人的な障害特性に伴う困り感やそれに対してどうアプローチして緩和させているかを徒然なるままに書き留めています。

【2020年2月の『100分 de 名著』はハヴェル『力なき者たちの力』】早朝ブログ76

 

おはようございます。

 

読者さまの寛容さに救われているふくです。

心やさしい方々にこのブログを読んでいただけて大変うれしく思います。

 

これからも寛容な方々に囲まれて生きていきたいです。

そんな風に願うのは、小学校高学年以降、多くの人たちから「異質な人間」として扱われ、その場に適応できなかった経験ゆえかもしれません。

 

発達障害と診断されるのは成人になってからなのですが、それまでは発達障害者ではなかったのかというとそんなはずもなく…

 

さまざまな場所で浮いた存在となっていました。

 

 

そんな感じで生きてきたので、

 

・なぜ人間は異質な人間を排斥しようとするのか

・なぜ人間は同質性を求めるのか

・多様な価値観を持つ人々が共生することは困難なのか

 

…というようなことをよく考えます。

 

 

そして…

 

・社会的マイノリティ

全体主義

・優生思想

 

について無理のない範囲で学んでいこうと思うようになりました。

 

 

今月(2020年2月)の『100分 de 名著』は、そんなわたしにぴったりのテーマを取り扱ってくださるようです。

 

 

100分 de 名著

 

 

 

 

「歴史の客体」チェコ

 

チェコという国はご存じですか?

ばかにするなって思われましたよね。

ごめんなさい。

 

では、チェコという国がどこにあるかはご存じでしょうか?

わたしは地理が苦手なので自信を持って答えられません。

 

では、チェコの歴史については何かご存じでしょうか?

 

…さすがに厳しいですよね。

 

アメリカの歴史やフランス革命については学校でたくさん学びますし、アメリカに関しては歴代大統領を全て知っている方もいるかもしれません。

 

でもチェコに関しては学校でもあまり学習しませんよね。

 

今月の指南役の阿部賢一先生によると、チェコという国は、「歴史の客体」だとよく言われるそうです。

 

チェコの方々は、自分たちの国をこんな風にしたい,住みよい国にしたいと思っていても、自分たちで意思決定をすることが難しかったそうです。

 

第二次世界大戦中はナチス・ドイツ保護領

世界大戦後はソ連の影響下。

1968年に「プラハの春」という改革が行われたものの、その年のうちに弾圧。

その後は検閲や監視が行われ、市民同士も疑心暗鬼となる「正常化」の時代へ。

 

「正常化」という名のもとに検閲や監視が行われていたなんて…

悲しいですね。

 

そんなチェコにおいても全体主義(ポスト全体主義?)がはびこっていたようです。

 

 

全体主義は誰のせい?

 

そもそも全体主義ってなんでしょうね?

 

Wikipedia大先生に訊いてみました。

 

 

全体主義とは…

 

個人の全ては全体に従属すべきとする思想または政治体制の1つである。

 

この体制を採用する国家は、通常1つの個人や党派または階級によって支配され、その権威には制限が無く、公私を問わず国民生活の全ての側面に対して可能な限り規制を加えるように努める。

 

政治学では権威主義体制の極端な形とされる。通常は単なる独裁や専制とは異なり、「全体の利益を個人の利益より優先する」だけではなく、個人の私生活なども積極的または強制的に全体に従属させる。全体主義の対義語は個人主義権威主義の対義語は民主主義である。

 

第二次世界大戦頃の日本やドイツが全体主義でしたね。

 

全体主義は当時の日本やドイツ,チェコの指導者のせいなのか。

…全ての責任を指導者だけに求めるのは無理があるようです。

 

番組では青果店を例に挙げて全体主義が蔓延するプロセスを解説していました。

 

当時のチェコでは(…というよりソ連の影響下にあった東ヨーロッパ諸国の多くがそうだったと思いますが)、青果店を営むにも国の指導下にあり、仕入れの量などを独自で決定することはできなかったようです。

 

「全世界の労働者よ一つになれ!」という政治的スローガンを掲げるよう求められても不思議ではなかったかもしれないと番組では解説されていました。

 

  1. ある青果店が「全世界の労働者よ一つになれ!」というスローガンを店頭に置く。
  2. それを見たほかのお店でもそのスローガンを同じように店頭に置く。
  3. その光景を見た人々が自分の職場などにそのスローガンを置くようになる。
  4. 「全世界の労働者よ一つになれ!」が当たり前の風景となる。
  5. 人々の思考が停止する。

 

 

みんなやっているから…

断ったら面倒なことになるかも…

 

 

という思いが店主によぎり、政治的スローガンの意味するところや、そのスローガンが自分の考えや価値観と合致しているかどうかはあまり考えなくなるようです。

 

 

そう!

全体主義というシステムの維持に、多くの人々が知らず知らずのうちに加担してしまっているんですよね。

 

 

(ポスト全体主義は)特定の誰かの責任ではなくこの全体のシステムの問題だということが(ハヴェルは)言いたかったと思いますね。

 

阿部賢一先生の番組内解説より

 

 

日本社会も決して無関係ではない

 

『100分 de 名著』は基本的に難しくて、あんまりよくわからないときもあります(笑)

ですがそんなときは伊集院光さんがわかりやすいたとえ話をしてくださることが多いです。

たぶん伊集院光さんが出演されてなければこの番組を視聴していないと思う…

 

 

ほんっっっとにわかりやすくて、助かります。

 

 

  • 「愛は地球を救う」って掲げておけばなんとなくいいような気がするもんね。
  • 「絆」っていいことばに聞こえるし、よく使うけど、それが自然(当たり前)になると、これ(ポスト全体主義)に近いような…。

 

 

…というようなことをおっしゃられていたような気がします。

 

 

異議を唱えられないんですよね。

NOとは言えない。

違和感を言葉にしてはだめな気がする。

 

同調圧力

 

案外、こういう場に出くわすことって多くないですか?

 

 

今の日本社会も決して無関係ではないと思うのです。

 

 

要するに…

この番組見てくださいーーー!!

 

パソコンがインターネットにつながらなくて、iPhoneだけでブログ書くのしんどかったのですが、

 

 

この番組をできるだけ多くの方々に視聴してほしいくてブログを書きました!!

 

 

このブログでは、第1回放送分をかいつまんでご紹介しました。

わたしの解釈があやしいのは申し訳ないです。

全体主義とポスト全体主義のちがいもあいまいなままこのブログを公開してしまいました。

 

 

急いで投稿した理由は今夜(2020年2月10日)第2回が放送されるからです。

ハヴェルの『力なき者たちの力』を知ってほしいと思いました。

わたしもこれからこの番組で勉強します。

 

 

月曜日の22時25分から25分間です!

 

 

一緒に観ましょう!

 

 

 

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