発達障害者ふくの徒然草

発達障害者であるふくの個人的な障害特性に伴う困り感やそれに対してどうアプローチして緩和させているかを徒然なるままに書き留めています。

【友人の数は少ないけど幸せです】友人紹介2

 

おはようございます。

(こんにちは?)

 

この発達障害者ふくの友人紹介」シリーズでは、発達障害のお子さまを育てていらっしゃる親御さんに、お子さまの良さを理解してくれる友人はきっといますよということを伝えたいと思っています。

 

ところが、発達障害はコミュニケーション障害もあるので、やはり友人に恵まれることは少し難しいかもしれません。

 

私も友人の数は本当に少ないです。

このシリーズもその5で終わってしまうでしょう…(泣)

 

ですが、友人は多ければいいというわけでもないですよね?

 

たった一人でも、自分のことを大切に思ってくれる友人がいれば、穏やかで満たされた気持ちになります。

 

実は先日、このブログをある友人に見せたところ、めちゃくちゃ褒めてくれました。

本当にうれしかったです。

まだまだアクセス数の少ない弱小ブログですが、一人でも良いブログだと言ってくれる人がいると、うれしいものです。

 

今回のブログで紹介する友人は、高校生のときに知り合った友人です。

 

 

彼女と出会う前のふく

 

私は暗黒の中学時代を乗り切れず、最後の1ヶ月ほどは過呼吸発作がひどくなり、不登校生活を過ごすことになりました。

 

中学時代が

 

いやでいやでいやでいやでいやでいやでいやでいやでいやでいやでいやでいやでいやでいやでいやでいやでいやでいやで…

(18個)

 

私は地元から少し離れた高校へ通うことにしました。

中学生の頃は、クラスになじんでいた記憶があまりなく、今も交流のある友人は0です。

 

高校入学にしたばかりの頃の私は

 

リセットしたい

やり直したい

 

と思っていました。

 

ところが…

 

そんなに上手くいくわけもなく…

 

高校生になったとたん、対人関係スキルが上がるわけでもないので、結局クラスの中もそれほど居心地のいいものではありませんでした。

 

このままだと中学時代の延長になってしまう…

 

そんなときに出会ったのが、今回のブログで紹介する友人でした。

 

 

対人関係の基礎を教えてくれた

 

彼女とはクラス以外のところで出会いました。

 

自称進学校に通っていたので、土曜日にも自主参加型の授業があったのですが、そのときはクラスという壁がなく、同じ学年の子たちが一斉に集まっていました。

 

偶然、最寄駅が同じだったので週に一度一緒に地元まで帰っていました。

そのうち、朝の通学時にも会うようになって、登下校をともにする日も増えました。

 

彼女はよく機嫌がいまいちになります(笑)

当時の私は、他人が不機嫌になったとき、全て自分のせいにしていました。

 

 

ところが彼女は少し不機嫌なようすで、

 

おなかがすいた。

眠たい。

今日は疲れているからあんまりふくちゃんとおしゃべりを楽しめない。

 

と言います。

会った瞬間に自分の気分がいまいちな理由を宣言(?)してくれるのです。

 

…最初の頃はびっくりしました。

 

中学時代は、とにかく他者の機嫌をうかがう日々…

特にスクールカースト上位の子たちには逆らえないという気持ちで生活してきました。

 

彼女は今までの私の対人関係のあり方を根本からくつがえすような人でした。

 

…本来は、彼女のような生き方のほうが、自然というか、素直でシンプルですよね。

 

笑いたいときに笑って、しんどいときは無理して笑わなくてもいい。

そばに友人がいるからといって、無理に愛想よくして会話を続ける必要はない。

でも、友人が気を悪くしてはいけないから、自分の不調が友人のせいではないことは伝えておく。

 

シンプルだ…

 

私の中学時代のほうが歪んでいたのかもしれません。

どんなにしんどくてもいやなことがあっても、にこにこして会話を続けなければ、クラスにいてはいけないような気がしていました。

 

いつも笑顔でいることは素敵だと思いますが、しんどいときは無理しなくていいんだなと思いました。

 

自然体でいることの大切さを教えてもらいました。

 

…たぶん、彼女はそんなつもりはないと思います(笑)

 

 

あきらめないことの大切さを教えてくれた

 

実は彼女、めちゃくちゃ頭がいいのです。

私にとっては憧れの第1志望高校なのですが、彼女にとっては第2志望高校です。

 

私は中学の先生から志望校のランクを落としたほうがいいとやんわり言われた…

なぜ受かったのか未だによくわかっていない…

 

第1志望校不合格となり、私と同じ高校へ進学することになりました。

 

普段はほとんど泣かない彼女ですが、第1志望校に落ちたときはめちゃくちゃ泣いたそうです。

 

彼女の第1志望校は、競争率が尋常ではなく、将来は旧帝国大学国公立大学医学部に進学するような子たちが進学する高校なのですが、そんなレベルの高い高校入試に本気で挑んだ彼女を尊敬しています。

 

しかも、それだけではない!!

 

彼女は第1志望校に落ちたときに、中学の先生からこんなことを言われたそうです。

 

高校入試が全てじゃない。

3年後、彼らが進学するような大学に進学すればいい。

それ以上を目指せばいい。

 

いい先生ですね。

それで彼女が元気づけられました。

おしまい。

 

…だとまぁよくある話なのですが、なんと彼女はこの先生の助言を3年間大切にし続けます。

 

ずっと勉強していましたね。

 

登校中の電車でも…

センター試験に向かう直前も…

 

センター試験の会場へはバスで行かないといけなかったのですが、彼女はがんばりすぎてバス酔いしてしまいました。

勉強しすぎないでってやんわり止めたんですけどね…

 

そして見事、旧帝国大学に合格しました!

すごい、私の友人…

 

 

そんな友人の悩み

 

そんな彼女にも悩みがあります。

 

私には個性がない

 

だそうです。

 

高校時代にも言っていましたが、去年会ったときも似たようなことを言っていたのでびっくりしました。

 

それ以上個性的になってどうすんのよ(笑)

 

私が興味本位でアラビア語の勉強をしてみたけど文字が書けなくてあきらめたと言って驚かなかったのは彼女だけ…。

 

友人「私も大学の第二言語選択でアラビア語をとろうと思ったけど、人数が少なくて開講されなかったからあきらめた!」

 

 

 

発達障害者は個性的だと言われていますが、発達障害が無くても個性的な人はたくさんいますね。

 

発想や能力がズバ抜けている人と一緒にいると、私は楽しく過ごすことができます。