こんにちは。
先月からブログを始めて、今回は44記事目を書きます。
44(´・ω・`)
私は4が並ぶと元気がなくなります。
7や8が並ぶとうれしいです。
発達障害者ふくは、数字にめちゃくちゃこだわりがある発達障害者なのです。
発達障害特性としてのこだわり
発達障害者のこだわりは、発達障害の診断基準にも言及されているくらいなので、大多数の定型発達者さんのこだわりとはどうも少しちがうようです。
『臨床家のためのDSM-5 虎の巻』(2014)では、発達障害特性のこだわりについての言及があります。
自閉スペクトラムの診断基準
B:限定された反復する様式の行動、興味、活動(以下の2点以上で示される)
1.常同的で反復的な運動動作や物体の使用、あるいは話し方
2.同一性へのこだわり、日常動作への融通のきかない執着、言語・非言語上の儀式的な行動パターン
3.集中度や焦点付けが異常に強く、限定、固定された興味
4.感覚入力に対する敏感性あるいは鈍感性、あるいは感覚に関する環境な対する普通以上の関心
『臨床家のためのDSM-5 虎の巻』p.38
結局、健常者のこだわりとは何がちがうの???
ごめんなさい。
実は、私にもわかりません…。
生まれてからずっと発達障害者なので、発達障害を持ってない人のこだわりとどこがちがうのかわからないのですよ(泣)
そもそも自閉スペクトラム症は、障害の有無をはっきりさせられるわけではないのです。
「スペクトラム」という言葉は日本語では「連続体」と訳されるのですが、これは人間なら誰しも多かれ少なかれこういう特徴を持っているという意味でもあります。
とはいえ、この特徴が日常生活を送る上でものすごく支障が出て、本人が困ってしまっている場合は、やはり発達障害的特性のこだわりなのでしょう…。
今回のブログでは、診断基準のBしか引用していませんが、この診断基準は少なくともA~Dまであります。
専門家が何度も診察を重ねて、さまざまな問診や検査結果をもとにして、総合的に診断します。
こだわりがあるからといって発達障害があるというわけでもありません。
わからないなら仕方ないね!
おしまいっ!
…だとブログを書いている意味がありませんので、母の話や周りの反応などを思い出しながら、発達障害者ふくの数字へのこだわりを書き留めようと思います。
このブログはまだおしまいじゃありませんので、ぜひ読んでいってくださいね!
発達障害者ふくの数字へのこだわり
4が並ぶとテンションが下がるし、7や8が並ぶとテンションが上がる…
これだけだと他の方々も同じような経験をされているかもしれませんね。
ところが、発達障害者ふくの数字へのこだわりはこれだけにとどまりません。
- 親しくなった人たちの誕生日はできるだけ覚えたい。
- 覚えた誕生日はなかなか忘れられない。
- 車酔い予防のため暗算に勤しむ。
このこだわり、メリットもないことはないと思います。
遠回しな表現...
誕生日を覚えるのが好き?
記憶している誕生日の数が尋常ではありません。私にいじわるをしてきた小中学校の同級生たちの誕生日まで忘れられないのです。
毎年当日になるといやだった出来事とセットで思い出し、心の中で怒ったり祝ったりする自分自身にもそろそろ疲れてきました。
視覚情報の処理が不得手なので顔は全く覚えていません。
誕生日と名前と音声がよみがえります。
私の数字へのこだわりはフラッシュバックとセットなんですね…。
また、私が誕生日を覚えていることに引いてしまう人は多いです。
相手としては私に誕生日を伝えた記憶ごと忘れているので、
ふく「そういえば〇〇ちゃん、もうすぐ誕生日だよね?」
〇〇ちゃん「なんで知ってるの???!!えっすごいけど怖い(苦笑)」
…というやりとりをいろんな人とよくします。
お世話になっているかかりつけのお医者さん2人の誕生日も覚えているのですが、
精神科の先生「えっ、どうして知ってるの?!」
睡眠外来の先生「えっ、私言ったっけ?」
去年も一昨年も驚かれている気がします。
たぶん今年驚かれたら3回目になると思います。
また、私にとって誕生日を覚えることはとても大切なことなのですが、他の方々にとってはそうでもないようなので、私は自分の誕生日を迎えるときに少し切ない気持ちになります。
そんな自分に気づいた最近は、あまり人に誕生日を聞かなくなりました。
また昔ほどは一生懸命覚えなくなりました。誕生日も大切な個人情報なので、むやみやたらに訊くものではないらしいということも学習しました。
乗り物酔い予防のために暗算しちゃう?!
とはいえ、いいこともあります。
私は小さい頃、めちゃくちゃ車に酔いやすかったです。
頭が痛くなり、嘔吐してしまうこともありました。
幼いなりにいい方法がないか考えた結果...
頭の中で暗算をし続けておとなしくしていよう!
…と思ったようです。
ちょっと意味がわからないですね(笑)
ですが、この方法は私にとって本当にいい酔い止めになりました。
2+2=4
4+4=8
8+8=16
という感じで前に出た答えを足し合わせることを目的地に着くまでやり続けるですが、頭の中だけで5桁と5桁を足し合わせるのは至難の技でした。
めちゃくちゃ時間もかかりますし、自ずと静かになります。
また、眠たくなれば寝ればいいので、この独自の酔い止め方法をするようになってから車に酔いにくくなりました。
でもなぜか寝た記憶がほとんどありません。
3万くらいまで計算したような...?
発達障害は「スペクトラム」
…いかがだったでしょうか?
発達障害的なこだわりを感じ取っていただけましたか?
それとも、「発達障害は関係ないんじゃない?」と思われましたか?
どんな感想も素敵だなと思います。
発達障害(≒自閉スペクトラム症)は「スペクトラム」という概念をもっています。
日本語に訳すと「連続体」という意味です。
発達障害の診断をされた人もそうではない人も、多かれ少なかれ「自閉症の特性」を持っていると思います。
強いこだわりがあっても発達障害とは無縁で楽しい生活をされている方もたくさんいらっしゃるでしょう。
また特にこれといった強いこだわりはないけれど、その他の発達障害特性によって生きづらさを抱えている発達障害者さんもたくさんいらっしゃると思います。
大切なことは、
生きる上で困っているかどうか?
その困り感はどうしたら緩和されるのか?
だと思います。
発達障害者ふくは数字へのこだわりに翻弄されたり、それをうまく扱ったりしながら、一日一日を大切に生きています。
この記事の参考文献です。
専門的で少し難しい箇所もありますが、発達障害をはじめとする精神疾患の診断基準のひとつであるDSM‐5についてしっかり学ぶことができる良書だと思います。
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